近代遺産
~食堂・サンルーム・子ども部屋など~ 志賀直哉旧居平面図(『志賀直哉旧居の復元」から転載) 志賀直哉旧居の南棟プライベート空間を見ていく。 玄関から廊下を南へ向かうと右手にまず四畳半の書庫がある。現在ここには、直哉の初版本や関係パネルが展示し…
~書斎・茶室・客間など~ 志賀直哉が奈良市幸町の借家から高畑町の住居に移ったのは、昭和4年(1929)4月のことである。生涯で23回転居を繰り返した直哉は、46歳から55歳までの比較的長期の9年間をここで過ごした。幼い6人の子どもを育て、社交、…
奈良学園による旧志賀直哉邸買収を報道する新聞記事 奈良市高畑町に所在する志賀直哉旧居は、所有する奈良学園のセミナーハウスとして利用されるとともに一般公開され、志賀直哉とここに集った文化人の足跡をつたえる。また奈良公園に隣あった高畑の文化風土…
「女町エレジー」で「生駒は哀しい女町」と歌われた奈良県生駒市は、今は大阪のベッドタウンとして人口急増著しく、ある雑誌の「住みよさランキング」の上位にも入った郊外の住宅都市である。聖天さんで親しまれる宝山寺が生駒のシンボルであることに変わり…
写真家の入江泰吉の旧居が、今年の3月から公開されている。奈良市水門町の依水園に近く吉城川のほとりにある。旧居の前の道を北へ直進すると東大寺戒壇院につきあたる。奈良大和路の写真を撮り続けた写真家にふさわしい場所である。公開前の旧居を道から何…
奈良県斑鳩町の法隆寺近くにある和カフェ「布穀薗」を訪ねた。北畠治房の旧居にできたカフェであると知って、わざわざ出かけたのである。北畠治房といっても知っておられ方はまずおられないだろう。私も知ったのは偶然だった。奈良県の近代史、特に明治時代…