2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

082 興福院旧跡の記憶

奈良市北部の佐保丘陵の裾にある名刹、興福院(こんぷいん)は、一般にはあまり知られていないが、観光・史跡ガイドにはほぼ常連で掲載されている。予約すれば拝観できるというが、最近はなぜか断られることが多いという。実は私もまだ拝観していない。ガイ…

号外 まほろばソムリエの深イイ奈良講座「棚田嘉十郎と平城宮跡保存運動」

平成29年9月24日(日)14:00~15:30 「奈良歴史漫歩」筆者が講師の講座です。 以下、奈良まほろば館のホームページの転載です。 若干、付けたしました。 NPO法人奈良まほろばソムリエの会の講座です。奈良をテーマに歴史や最新のトピックまでいろいろな…

081 生駒は哀しい女町

「女町エレジー」で「生駒は哀しい女町」と歌われた奈良県生駒市は、今は大阪のベッドタウンとして人口急増著しく、ある雑誌の「住みよさランキング」の上位にも入った郊外の住宅都市である。聖天さんで親しまれる宝山寺が生駒のシンボルであることに変わり…

080 旧山田寺仏頭の数奇な運命

興福寺国宝館には天平と鎌倉時代の仏像が綺羅星のごとく鎮座するが、なかでも人気があるのはともに国宝の阿修羅像と旧山田寺仏頭だろう。私も例に漏れず一目でこの2体には魅了された口である。二つに共通するのは、いわゆる仏像らしくないということだ。阿…