号外 「奈良をもっと楽しむ講座」

 毎月第2金曜日10:00~11:55頃、中部公民館(奈良市上三条町)で奈良まほろばソムリエの会の主催で上記の講座を開催しています。会場費・資料代300円。申込は不要、当日会場にお越しください。問い合わせは090・3657・5445(前田)まで。

 12月8日には、「奈良歴史漫歩」の筆者が「纒向遺跡邪馬台国」のテーマで語ります。筆者からのメッセージです。 

 今もっとも注目されている古代遺跡は桜井市纒向遺跡だろう。三世紀の倭国の女王、卑弥呼が宮を置いた邪馬台国の候補地として有力視されている場所である。
 三輪山の麓に東西2km、南北1.5kmの範囲に広がる遺跡は、ユニークな遺構と遺物が出土して古代都市の様相をおびる。各地から運ばれた多量の土器が出土し、当時の最大規模の建物をふくむ4棟が東西軸線上にならぶ光景は他では見られない。また全長280mの墳丘をもつ箸墓古墳など誕生期の前方後円墳が付近に集中するのもここが特別な地であることを示唆する。
 中国の歴史書『魏志倭人伝に記された邪馬台国は、その記述をどう解釈するかで百人百通りの説が生まれ、それが邪馬台国ブームを起こした一因でもあった。考古学的な調査が進むにつれて、日本列島の古代の姿が動かぬ証拠をもってしだいに明かされつつある。邪馬台国論争の舞台も考古学のフィールドに移った観がある。
 論点は徐々に絞られてきたが、全貌が見えるにはほど遠い。ひとつのことが分かると、それが新たな謎をよびおこす。邪馬台国は古代史最大の歴史ミステリーであり続けるだろう。

 http://www.stomo.jp/osirase/pdf/osirase171025.pdf