号外 まほろばソムリエの深イイ奈良講座「棚田嘉十郎と平城宮跡保存運動」

 平成29年9月24日(日)14:00~15:30

 

「奈良歴史漫歩」筆者が講師の講座です。

以下、奈良まほろば館のホームページの転載です。

若干、付けたしました。

 

NPO法人奈良まほろばソムリエの会の講座です。奈良をテーマに歴史や最新のトピックまでいろいろな切口で楽しく語っていただきます。
遷都1300年祭を経て、国営公園として整備事業が進行する世界遺産平城宮跡。復元された朱雀門の前にはブロンズの棚田嘉十郎翁像が立ちます。宮跡保存の功績を讃えるため建立されました。明治の末年に植木職人であった棚田は、自己犠牲的な署名活動によって中央の華族や政治家の共感を集め動かして、宮跡保存事業を軌道に乗せました。彼を突き動かしていた動機、組織や資金や地位もない棚田の個人的な行動が保存へつながった理由、そして謎に満ちた棚田の自刃の真相を当時の史料から読み解いていきます。

 

f:id:awonitan:20170911164543j:plain

棚田嘉十郎プロフィール

1860年生。明治の中頃、奈良公園で植樹の仕事に携わっているとき、観光客から平城宮跡の位置を問われ、荒れ放題の宮跡に保存の意を強める。1902年(明治35)、地元での平城宮跡保存の運動が高まると嘉十郎も参加、平城神宮の建設をめざしたが、資金面で行き詰まる。以後、嘉十郎は、独自に平城宮跡の保存を訴え、上京を繰り返し、多くの著名人から、賛同の署名を集める。1910年(明治43)、平城遷都1200年祭が企画されると、嘉十郎は当時の知事に協力を得て、御下賜金300円を得ることに貢献する。その後、1913年(大正2)徳川頼倫侯爵を会長にする「奈良大極殿址保存会」の結成に関わり、宮跡保存への道を開いた。しかし、用地買収が軌道にのりだして間もなく、嘉十郎が推薦した篤志家が約束を破ったことの責任を痛感し、1921年(大正10)自刃、嘉十郎は61歳の生涯を閉じた。(棚田嘉十郎翁像の銘文から要約)

 
1.日  時: 平成29年9月24日(日)14:00~(1時間半程度)
2.演  題: 「棚田嘉十郎と平城宮跡保存運動」
3.講  師: 池川愼一 氏(NPO法人奈良まほろばソムリエの会 会員)

4.会  場: 奈良まほろば館2階

5.資料代 : 500円  

6.定  員: 70名(先着順)
7.申込方法:

 ・ハガキまたはFAX
 必要事項(講演名・講演日時・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・年齢)を明記いただき、奈良まほろば館までお送りください。
・ホームページ
 「申込フォーム」http://www.mahoroba-kan.jp/course_form1107.htmlからお申し込みください。

お問い合わせ先
 奈良まほろば館 【開館時間】10:30~19:00
 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-6-2 奈良まほろば館2F
 電話03-3516-3931 / FAX03-3516-3932